…ダッタ。



 君のことが好きだった
 腰まで伸ばした長い髪も勝気なその瞳も
 みんなみんな好きだった


 君の笑顔が守れれば他に何もいらないと思った
 僕に出来ることなら何でもしようと思った


 でも君は最後まで僕を見てくれなかった
 僕が呑みこんだたくさんのモノに気付きもしなかった
 ……気付こうともしなかった


 僕は君が好きだった
 だけど今はもうその理由すらわからない



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