愚カモノノ見ル夢

 

 

 貴方に届かなかった想い。
 君に伝えられなかった言葉。
 いくつもの後悔を抱えて、あたしたちは砂糖菓子で出来た夢の中を歩いている。



 わたしはあなたが好きでした。
 ずっと傍にいたかった。
 どうしてあたしじゃなかったの?
 今までありがとう。貴方と過ごせて倖せでした。
 最後にもう一度だけ、いいかな……?
 時々でいいから、私のこと、思い出してね。
 君にとって、僕は一体何だった?




 
 夢は、あまい。現実は、苦い。
 だからぼくらは夢を見る。痛くて辛い現実から目をそらすために、ぼくらは夢を見続ける。





 でもあなたわかってる?
 惨めな恋しか知らないあなたは、幸せな夢なんて見られないのよ?



 愚カモノが見る夢は。
 痛い痛い、恋の夢。

 






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大学のサークル用に書いたものを一部修正して転用してみました。
 上の文はドイツ語です。気になった人は聞いてくれれば教えますので!!








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