遺す言葉



 どうか迷ったりしないで



 いつかわたしが貴方の前に再び立つ日が来るとき
 いつか再び貴方の瞳にわたしが映るとき
 刹那の間も与えずにこの身を切り捨てて



 貴方に遺す言葉なんて用意したくないから



 深く深く貫いて
 今も忘れない貴方への想いごと
 二度と戻ることのないあの日の記憶ごと
 


 貴方はわたしを憎んだまま生きていけばいい
 






 (真実は闇の中にあるから光り輝くの)

    
 

 

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