りがとう


君のとなりはひどく居心地がよくて
わたしは、君のいない世界なんて想像できなくて
いつまでも、その手を離さずにいられると思い込んでいて


(君のきもちなど、考えもせずに。)
(身勝手に、君に甘え続けて)


わたしは君の重荷でしかなかったのに、
やさしい君は、ひとりで泣いていたのに
わたしのせいで、泣いていたのに。

わたしはそれに、気づこうともせずに。



---------------------------------------------------------------------

わたしから繋いだ手を離すことが
わたしなりのありがとうのことば。





 

  +閉じる+