ぼくらはいつも、何かを捨てて何かを選んで生きている



たいせつな もの


昨日のたいせつなもの、を 今日のたいせつなもののために捨てて
いつか遠い日に、それを後悔して

でも、一度捨てたものは二度と取り戻せなくて



なぜ手放したの

きみがたいせつだから

なぜそれを選んだの

きみいじょうにたいせつなものなんてぼくにはなかったから



……なぜ、わたしだったの

りゆうなんて、もうすててしまった




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終末の日。ぼくらの手の中には何が残るのだろう


 



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